真田くんはプレイボーイ


つんつんつん


…ん?


あれ、寝てた…


頬に触れる指で目が覚めた


ぽやーっと目を開けると顔を覗き込む影


長めの髪が顔に当たった





北野?


思わず手を伸ばし髪に触れる


「ちょっとぉ聡志!」


ん?


「えー何何?美樹の髪そんなに触りたい?」


え?


しっかり目を開けると見慣れた女の子たちの顔があった


「ああ、みんなー」


「保健室でサボりですかー?」


「もー誘ってくれたらよかったのに」


七香、美樹、華、美咲…


北野は…いない


う、てか寝起きに構われると頭ガンガンするんだけど


「ほらやっぱサボりでしょ?」

「ねー!なにあいつ」


ん?


「どしたの?どしたの?」


「いやーね、自称彼女の北野サンがさぁ」





「真田くんはぁ具合が悪いからぁってさw」

「そうそう!保健室にはぁ行かない方がいいと思いますぅってね?」

「ほんとそれ、なにあいつって感じ。聡志に相手にされてないくせに彼女気取り」

「聡志のなにを知ってんの?って言ってやったよね!黙りこくってたけどww」


……


「そう、だったんだ」


北野


「意味わかんなあい」


そう言った七香は見慣れないゴミを指でくるくる回していた


…?


「そのゴミ」


「ん?ああ!聡志が持ってたゼリー!取ったら気付くかなって思ったけど起きなかったww
いいでしょ?別に、なんか安もんぽかったし」





なんだ、これ…


今までこの子たち相手に感じたこともないような…


変な苛立ちが…


「はいはい!」


パンパンっと先生の手を叩く音が聞こえた


「真田くんは確かに熱があったんだから騒がないの!ほら真田くんも元気出たならさっさと行きなさい」


「えーまじ?熱あったの?」

「えー!言ってくれれば看病したのに」

「てかいつからー?気づかなかった」


先生に促されるまま俺たちは保健室を出た


< 24 / 55 >

この作品をシェア

pagetop