真田くんはプレイボーイ
つんつんつん
…ん?
あれ、寝てた…
頬に触れる指で目が覚めた
ぽやーっと目を開けると顔を覗き込む影
長めの髪が顔に当たった
…
北野?
思わず手を伸ばし髪に触れる
「ちょっとぉ聡志!」
ん?
「えー何何?美樹の髪そんなに触りたい?」
え?
しっかり目を開けると見慣れた女の子たちの顔があった
「ああ、みんなー」
「保健室でサボりですかー?」
「もー誘ってくれたらよかったのに」
七香、美樹、華、美咲…
北野は…いない
う、てか寝起きに構われると頭ガンガンするんだけど
「ほらやっぱサボりでしょ?」
「ねー!なにあいつ」
ん?
「どしたの?どしたの?」
「いやーね、自称彼女の北野サンがさぁ」
!
「真田くんはぁ具合が悪いからぁってさw」
「そうそう!保健室にはぁ行かない方がいいと思いますぅってね?」
「ほんとそれ、なにあいつって感じ。聡志に相手にされてないくせに彼女気取り」
「聡志のなにを知ってんの?って言ってやったよね!黙りこくってたけどww」
……
「そう、だったんだ」
北野
「意味わかんなあい」
そう言った七香は見慣れないゴミを指でくるくる回していた
…?
「そのゴミ」
「ん?ああ!聡志が持ってたゼリー!取ったら気付くかなって思ったけど起きなかったww
いいでしょ?別に、なんか安もんぽかったし」
…
なんだ、これ…
今までこの子たち相手に感じたこともないような…
変な苛立ちが…
「はいはい!」
パンパンっと先生の手を叩く音が聞こえた
「真田くんは確かに熱があったんだから騒がないの!ほら真田くんも元気出たならさっさと行きなさい」
「えーまじ?熱あったの?」
「えー!言ってくれれば看病したのに」
「てかいつからー?気づかなかった」
先生に促されるまま俺たちは保健室を出た