正しい恋を教えてください。
一方、來と古海は、ずっと話していた。




「古海は、それでいいの?海斗のこと、好き?」




「好きだよ…。」




「じゃあ、なんでそんなに悲しそうなの?」




「自分でも、わかんないんだもん…。」




そう言って、古海は、泣き崩れた。




ずっと、海斗が好きだと思ってた。




でも、ハルと出会って、目が合ったり、優しい彼の笑顔を見ると、どうしても、気持ちが揺らいでしまう。




「話し合いな。海斗と。」




「…ありがと…」




來にそう言われたものの、すぐに言う気はなかった。




自分がもし、この気持ちが...ハルに対する気持ちが好きというならそれでいい。




けど、好きじゃなかったら?




古海は、自分の気持ちに素直になれないでいた。
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