正しい恋を教えてください。
次の日。




古海は父親に会うのが気まずくなり、朝早く学校へ行った。海斗にも合わせてもらった。




「どうしたんだよ。いつもより30分は早く登校するなんて...」




「...学校が好きだから早く行きたいなって。」




「そっか!」




もうそろそろ6月。




林間学校が始まる時期だった。




クラスで班を振り分けられ、テントで寝泊まりするのだが、クラスでは、仲のいい人がおらず実行委員が決まった頃には、ほぼ寝てるような状態だった。




「じゃ、決定な。よろしく!美影。」




勝手に寝ている間をいいことに、クラスの人達が古海を実行委員にした。




「は!?」




「美影さん?誰だろ?初めて見た感あるわ笑」




そうやって笑われていた。
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