正しい恋を教えてください。
自分ので言うのもなんだが、見ているとすごく中に入り込んだ気持ちになるぐらい、美しい夢を見ているぐらい、泣きたくなるぐらい素敵な話だった。




自分じゃないぐらいの作品で、きっとハルが腕を引いてくれたからこうやって素敵な作品になったのだろう。




上映が終わる頃には、古海は泣いていた。




ハルにはああやって頑張ってなど言ったけど、会えないと分かってしまえば会いたい。




いつかは会えるけど、頭では分かってるけど、やっぱり会いたい。




「古海?」




「ごめん...エンドロール終わるまでに泣き終わるから...」




來は優しく古海の肩を抱いた。
< 387 / 488 >

この作品をシェア

pagetop