正しい恋を教えてください。
元気づけようとしているのか言ってくれた言葉も、古海には少し刺さった。




「でも...ハルも古海を選んだ。どんなに私たちが可愛いと思った子も、どんなだけハルと結ばれたくて努力した子も見向きもせずに、古海を選んだ」




「來...。そうだよね、望音ちゃんや明紗ちゃんの分も私が幸せにならなきゃ...!」




いつも通りの笑顔と明るい気持ちに戻った古海に來は安堵した顔だった。




「古海の性格変わったね。昔は、人を貶すような態度が多くて、トゲトゲだらけだったのに、ハルと出逢ってから丸くなったどころか、天使みたいに可愛くなった」




古海は半泣きで、また泣かせたいの?と言いながら來と笑い合った。
< 389 / 488 >

この作品をシェア

pagetop