正しい恋を教えてください。
「はぁ...。女って怖え...」




だが、憂は諦める気は滅法もない。




教室では、ハルがいない期間でみんなで遊んだり一緒に帰ったりしようという話になっていた。




いつの間にか憂も入っており、來と望音と蓮と古海と憂の5人での放課後を迎えることになった。




でも、5人で横に並ぶわけにも行かず、前に來と蓮と古海。




後ろに望音と憂になってしまった。




楽しそうに帰っている3人の後ろに倦怠感半端ないのがいるせいで周りは近寄りづらい。




「それで?古海には何をしようとしてるの?」




「は?喋らないっていうことも勉強知ろっつったろ?」




「私はただ見守ってるだけ。離そうとしないし、言えば助けてあげるけど」




意外だった。




助けてくれるのだということに。




「なんで?」




「私は今でもハルのことが好きだから」




「へー?弱みもらった」




「違いますー!弱みとかじゃない!」
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