正しい恋を教えてください。
來の足は砂利に縺れて踏み外し、川へ落ちてしまった。




浅いと思われていた川は、錯覚のようなもので、深く、來はそのまま溺れていた。




古海は、自分の泳ぎの下手など気にせず友達である來を真っ先に助けに行った。




2人が同士に川に流されて行く。




口に水が入っていく。




少し海水が入ってるせいで塩辛く、苦しい。




そこからは、古海の記憶は掠れていった。




｢古海！起きて！死なないでよ...！｣




｢死なないよ...。｣




目が覚めると、カーテンで仕切られた部屋のベットで寝ていた。




そして、來と海斗がいた。




來は泣いていて、海斗はすごく心配そうな顔をしていた。




｢ごめん...私泳げないのに...。｣




｢ほんとだよー！起きたら隣で古海がずっと寝てるから...！｣




｢海斗？が助けてくれたの？｣




そう言いながら、古海は海斗を真っ直ぐみて言った。




言った後の海斗の顔は、悔しそうでその裏に少し怒りが見えた。
< 50 / 488 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop