正しい恋を教えてください。
海斗が話しかけると、古海は少し焦った行動をしていた。




「あ。ごめん!どうしたの?」




「泣いてたのか...?」




「うん...。來のことで。」




嘘はつけない。




だけど、少しだけつかなければ、きっとこの関係も終わる。




いいように見えた傍から見れば青春を過ごしてるカップル。




魅力なんてないと思っている古海には、それが無くなることが心中穏やかではいられない。




「そっか。俺も。古海たちの危険に気づけなかったことが気にかかってさ。」




真っ直ぐな愛とすこし揺れ曲がっている愛。




古海には、慣れてしまってこれが普通の愛なんだと感じてしまうほど。
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