正しい恋を教えてください。
だが、1枚1枚作業をしていると、到底ひとりではできない。




古海は青組の自分の学年の団Tをするので、60人分を作ることになっている。気が遠くなりそう。




3枚作ってもうクタクタ状態の古海。




「もう、無理...。」




Tシャツを少し腕で挟みながら机に突っ伏していると、そのTシャツを取ってじっとみているハルがいた。




「まだ3枚...。どうやってすんの?」




「紫水くん...?!...あ、えっと画用紙をTシャツに合わせてから、スプレーをふってもらって...。」




「わかった。」




そう言ってハルは黙々と作業し続けた。




古海とは比べ物にならないほどの効率の速さだった。




そのうちに、古海は寝てしまった。




30分後。




ハルは真剣な顔で作業し続けていたせいで、古海が寝ていたことは知らなかった。




なんとハルは30分で57枚全て作りあげた。




「美影。これ終わっ...寝てんのかよ。」
< 87 / 488 >

この作品をシェア

pagetop