金の乙女は笑わない

アランはアイリスを一瞥し威圧的に言葉を放つ。

「あなたはここへ何しにやって来たのか、わかっているのか?」

「はい。トロイア国王である父がフィルタイト帝国を裏切るという、友好関係を崩す行いをしてしまったこと、心からお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。私しは、その代償……として……こちらに参りました」



んっ……?

何だ?

今の間は……。

何か隠していることでもあるのか?

とりあえず時間はたっぷりある、時間をかけて話してもらうとするか。



「分かっているなら良い、部屋を用意させた、細かい話は後で聞く、今日は部屋で休め。」

アランがそう言うと、扉付近に控えていた侍女達が現れ、部屋へと案内させた。






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