世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
「急にすまんな、妃芽乃。真理亜が『花莉に会いたい会いたい』言うから連れてきたんや。今だけは許してやってや。
真理亜、渡すもんあるんやろ?」
泰成さんがそう言うと、「…そうやった」と真理亜は顔を上げて、私から離れると。
「これ、花莉の退院祝いや」
真理亜から手渡されたのはオシャレなピンクの水玉の紙袋。
「…き、気にしなくていいのに……」
傷は残ってしまったけれど、しっかり完治して今ではこんなに元気。
なんだかもらうのは悪い気がする…。
「花莉は色白やし、細いし、可愛ええから、絶対似合うと思って買ってきたんや」
返そうとしたら真理亜はにこりと笑って。
それ以上私は何も言えなくて……
「ありがとう」
とお礼を言ってありがたく受け取った。
「五十嵐と鳴海じゃん!おっひさー」
倫也の声が後ろから聞こえてきて、振り返ると。
倫也、京子、明日葉と全員集合。
「おっ!久しぶりやなぁ!みんな元気しとったか?」
泰成さんがそう言うと、
ぐうぅぅ~~…と何かが鳴る音が聞こえた。
「あっ、ごめんごめん!お腹空きすぎて鳴っちゃった~」
えへへ、と照れる明日葉。