世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ



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「…雷龍」



食べ終わって、お会計へと足を進めたら…
ぼそっと呟く声が聞こえてきた。



思わず立ち止まって、くるりと後ろを振り向くと、バチッと目が合った。








金髪頭で、パーマがかかった男の人。
前髪をピンでとめていて、なんだか気だるそうな目をしている。



その男の前の席に座るのは、後ろ姿しかわからないが、パソコンをいじる男性の姿が。

男性2人できているのだろうか。私たちがここのカフェに来た時には見かけなかったから、きっと来たばかりなのだろう。




なんて思っていたら




「花莉ー!!行こー!!!」




明日葉の声が聞こえて、すぐに私はみんなの元へと戻った。




きっと、“雷龍”と聞こえたのは私の気のせい。




それからお会計を済ませてカフェを出ると、竜二さん、泰成さん、奏太くん、壮くん、誠くんが待っていた。



…近くにいる女の子からの注目を浴びて。



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