世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
私はというと、4人の会話を聞きながら窓の外を眺めてドキドキワクワクしている。
新しく住むことになったマンションは新築だということは詩優から聞いている。
聞いていたのはそれだけで、実際にまだ見たことも行ったこともないからすごく楽しみ。
新築だから、綺麗なのは確実。
前みたいに高層マンションだったりするのかな…?もしかしてまたマンションの最上階だったりとか……
どこで暮らすにせよ生活費くらい自分で払えるくらいにならないとなぁ…。
やっぱりバイトはしないと。詩優に反対されるかもしれないけど、長期休みの間だけでもやりたい。
今度相談してみよう。
なんて思っていたら、突然手を重ねられて、ぎゅっと握られた。
その手は、私の右隣にいる人物───詩優の手。
ちらりと詩優の顔を覗き見ると、詩優はパチリと私と目を合わせて口角を上げる。
それからすぐにまた奏太くんと壮くん、誠くんと話し始めて…
何事もなかったかのようにする。