世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




最上階から2つ下の階で康さんがエレベーターを下りて、その1つ上の階で奏太くん、壮くん、誠くんが下りて。



最上階に到着。








ドキドキワクワク、そして少し緊張。
思わずぎゅっと詩優の手を強く握れば、詩優も強く握り返してくれる。



「花莉、ちゃんと寝た?」



ちらりと私の顔を覗き込んできて、そう聞いてくる詩優。



「ね、寝たよっ」



ちゃんと寝たのは事実。
だけど引越しする部屋はどんな部屋かな、とか考えて楽しみにしていたら、いつもより早く起きてしまった。



「遠足が楽しみすぎて寝不足になるタイプかと思った」



ふっ、と笑う詩優。




た、確かに…小さい頃は遠足が楽しみすぎてなかなか寝付けなかったりしたけど…。
それはもう何年も前の話で…。




「今は違うもん…っ!」



そう返せば詩優は



「“今は”、か」



と言って笑いながら、手を繋いでいない反対の手で私の頭を撫でる。


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