世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
プールの底に右足がついて、ゆっくり左足も入ろうとしたら…
ツルっと滑って。
「へ…」
バシャーンっ!!!
と音を立てて体がプールの中へと落ちた。
「花莉ー!?」
すぐに近くにいた明日葉が腕を引っ張ってくれて、溺れることはなく無事ですんだ私。
「あ、ありがと……」
びっくりしてバクバクと暴れ出す心臓。
プールってこんなに危険だったんだ……。
ほ、ほんとに気をつけないと……生きて帰れないかもしれない。
「花莉は安全のためにこれにちゃんと掴まってて!!」
明日葉はプールサイドに置きっぱなしにされた浮き輪を持って、穴の真ん中に私を入れてくれた。
う、浮き輪なら安心…だよね?
浮き輪に掴まってて、プールの中を試しに歩いてみる。
歩くのは遅いけど、大丈夫そう。