世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
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お昼休み、詩優は空木さんを体育館裏へと呼び出した。
けど、4時間目終了とほぼ同時に雨が降り出してしまい急遽空いていた化学室で話をすることに。
もちろん私もついて行くと空木さんはすごく残念そうな表情で。
「なんで妃芽乃先輩もいるんですか!!話っていうから絶対詩優先輩と私の2人きりだと思ったのに…っ!!!」
そう言われた私。
そりゃあ好きな人に呼び出されたら2人きりとか、何かいろいろ期待しちゃうかもしれないけど……
「私は詩優の彼女だもん!!!」
詩優の腕にぎゅっと抱きついて“彼女”というのを強く強調した。
こうやって空木さんに言うのはもう何回目かわからない。何回言ってもちっとも詩優を諦めてくれないから…、私は何度も何度も言っている。
「詩優先輩は私の運命の王子様なんですーっだ!!今は妃芽乃先輩が彼女だったとしても未来の彼女は私です!!!
腕組んでないで離れてくださいっ」
空木さんは私を引っ張って詩優から引き剥がそうとする。
私は離されないようにさらに強く詩優の腕に抱きつくと、彼が口を開いた。