世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
くるりと後ろを振り向くと空木さんはキラキラした目をしていた。
…え?
「最初に助けていただいた時から薄々思っていたんです!!詩優先輩は危険な人なんじゃないかなって…
やっぱりそうなんですね!?」
空木さんは少し興奮気味。
恐怖を感じているどころか、すごく嬉しそうだ。
「詩優先輩が危険な王子様でも私は好きですよっ!!
住む世界が違うなら、一緒に連れてってくださいっ!!好きな人となら私はどこへだって行きますよ!!」
空木さんの予想外な反応に私はただ見ていることしかできない。
「…ふざけんな。これは命に関わることだから」
詩優のその言葉は興奮状態の空木さんの耳には届かないようで。
「そうだ!!!詩優先輩と一緒の世界に住む準備してきますねー!!!」
スキップしながら化学室の後ろの扉を開けて、出ていってしまった。
残されか私と詩優は、空木さんのあとを追う気になれず……
その後ろ姿をただ見送った。