世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




康さんに聞かれるのはこれが2回目。
1回目は私のわがままでもう少し待ってもらうことになって…。




もう、これ以上は迷惑をかけられない。




「すみません、ご迷惑をおかけして……。もう大人しく帰ります…!」




私は立ち上がって、康さんと車へと向かった。
車に乗ると奏太くんと壮くん、誠くんが先に後部座席に乗っていた。




3人のことも待たせてしまったんだ…。




「待たせてごめんね」




謝ってから私は座席に腰をおろす。
シートベルトをするとすぐに車は発進して、雨の中マンションへと向かった。










ぽつぽつと雨の音を聴きながら、ぼうっと外を眺める。
帰る時でさえ詩優を探してしまうんだ。





もしかしたら帰る途中の詩優に会えるかもしれないから。





窓は雨で濡れて外は見えにくいけど、詩優を探した。






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