世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
倉庫から出てだいたい10分ほどだった時だ。
とある人物らしき人が見えたのは…。
「すみませんっ!!止めてくださいっ!!!」
私は康さんにそう言った。
「どうされました?」
「今、知り合いがいたような気がしたんです!!!あ、雨の中いて……」
私が必死にそう言うと康さんは近くにあったコンビニに車を止めてくれて。
私は鞄の中から折り畳み傘を持って車を飛び出した。
「傘渡してきます!!」
走りながら傘を開いて、雨の中走る。
気のせいじゃなければ駅のほうだ。
駅のところにあの人は……
全速力で走っているせいで雨が跳ねて足が濡れる。
それを気にせずに走ってその人の姿がやっと見えたと思ったら、なんと傘をささずに雨の中走り出してしまった。
「待っ──────────」
私が声を出したたその時、何かに躓いて……。
私の体は前へと倒れた。