世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
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朝、目を開けると隣には詩優がいた。
“ケンカしても毎日一緒にねる”というのがルールだから、一緒に寝てくれたんだろうか。
…今日こそちゃんと仲直りしたい。
そう思いながらゆっくり起き上がると、少し寒気がした。
まさか…熱!?
私はスリッパを履いて慌ててリビングへと向かう。
リビングの電気をつけると、思わず目を疑った。
だって、ソファの上では冬樹くんが寝ているんだから。
掛け布団をかけているけど、なんだか寒そう…。
そうだ。私は昨日寝室から出るのを禁止されてしまって、髪を乾かしたあとはそのまま眠ってしまったんだ。
…私の部屋で寝ていいよ、ってメールでも送っておけばよかった。
ソファで寝るのって体痛くしそうだよね…。
私は起こしたら悪いと思いリビングの電気をパチッと消した。
だけどもう遅かったみたいで、ソファにいる冬樹くんはゆっくり起き上がる。
「……花?…あ、もう朝か、ごめんねっ!」
冬樹くんは暗闇で私だ気づいたみたいでそう言った。