世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
「起こしてごめんね…。あと、ここで寝かせてごめんね。私の部屋で寝ていいよって言えばよかった…」
冬樹くんのことを半ば強引に部屋に泊めたのは私なのに……
なんだか申し訳なさでいっぱいになる。
「俺が自分からここがいいって夜瀬に言ったから…っ!!
そ、それに花の部屋で寝るなんてできるわけないよ!!俺はここに泊めてもらえるだけでも本当にありがたいから、気にしないで!!」
冬樹くんはソファの上から下りると掛け布団を綺麗に畳んでくれた。
「じ、じゃあ、朝ごはん作るから食べて行って!!」
せめてものおもてなし。
私より冬樹くんのほうが料理上手だということはわかっているけど。
「だ、大丈夫だよ、花!!俺はすぐ帰るから!!」
そう言う冬樹くんだけど、私は電気を再びつけて、エプロン取りに行く。
「温かいスープ作る!!」
黒いエプロンをつけてすぐにキッチンへ行くと、冬樹くんは諦めてくれたみたいで「じゃあ…そのあとほんとに帰るね」と言ってくれた。