世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ








車に乗って数十分。
大きな倉庫の前で車はとまった。




「お気をつけて」




康さんがそう言ってくれて、私たちは車をおりる。
ここからは作戦通りにやらなくては…。





「壮」




詩優が壮くんを呼ぶと、詩優と腕を組む。
現彼女のフリ。




倉庫で『ガニ股やめなさい』と京子に注意されていたからか、歩き方がおしとやかな女の子みたい。
…壮くんすごいな。





わ、私も頑張って演技しなくちゃ。
私は詩優にこれから捨てられてしまう彼女の設定なんだから…。




捨てられてしまう彼女のフリ…。捨てられてしまう彼女のフリ。




演技だとわかっていてもなんだか悲しくなってくるのはなんでだろう。
本当に捨てられるわけじゃなのに…。




やがて倉庫の扉の前に到着した私たち。
いよいよだ。





緊張して手汗がやばいよ…。




「…雷龍だ。姫を連れてきた」




詩優が低い声で声出すと、すぐに開いた倉庫の扉。




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