世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
倉庫の入口からは数十人の男たちが入ってくる。
そして、バタン!と大きな音を立てて閉まる倉庫の扉。
前にも後ろにも、たくさんの玄武の人たち。
…挟み撃ちだ。
「…女、お前は雷龍幹部の友利明日葉だな!?」
後ろからは低い男の人の声が聞こえてくる。
この声には怒りが含まれていて…完全に怒らせてしまっている。
私はポケットの中に手を入れて、いつでも使えるように催涙スプレーを握りしめた。
「そうだよー!!!!!あたしの演技上手かったでしょー!!!!」
明日葉はへへっと笑って、竜二さん伊達メガネをはずしてポケットへとしまう。
「俺らを騙して無事で帰れると思うなよ!!!!!雷龍!!!!!!」
叫ぶような男の怒声が聞こえて。
前から、後ろから、こちらに向かって走ってくるたくさんの男たち。
「花莉はあたしと壮の近くにいて!!!!」
明日葉は私にそう言うと、目の前に来た男たちに殴りかかっていく。