世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





冷たい麦茶を一口喉に流し込んだ時に、「花莉」と私を呼ぶ詩優。




詩優の方を向いて、なに?と言おうとしたところで彼は口角を上げた。




…なんだか、何かを企んでいそうな表情。
いったいなんだろうか。




ドキドキ詩優の次の言葉を待っていたら




「あの時のあの約束、もちろん覚えてるよな?」




と言った彼。




“あの時のあの約束”
私は、ちゃんと覚えている。作戦を実行する前に車の中で詩優に言われて思い出したから。




“あとでなんでも、たくさん言うこと聞くから”
と言ったのは私で、逃げようなんて思っていない。




できることならなんでも言うことを聞くつもりだ。




「もちろん…!!なんでも言って!!」




できる範囲なら何でもする!、と付け足して私は自分の胸を叩いた。





詩優は車の中で何か考えていたけど…いったい何を考えついたんだろう。
してほしいこと、きっとあるんだよね…?




< 537 / 839 >

この作品をシェア

pagetop