世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
冷たい麦茶を一口喉に流し込んだ時に、「花莉」と私を呼ぶ詩優。
詩優の方を向いて、なに?と言おうとしたところで彼は口角を上げた。
…なんだか、何かを企んでいそうな表情。
いったいなんだろうか。
ドキドキ詩優の次の言葉を待っていたら
「あの時のあの約束、もちろん覚えてるよな?」
と言った彼。
“あの時のあの約束”
私は、ちゃんと覚えている。作戦を実行する前に車の中で詩優に言われて思い出したから。
“あとでなんでも、たくさん言うこと聞くから”
と言ったのは私で、逃げようなんて思っていない。
できることならなんでも言うことを聞くつもりだ。
「もちろん…!!なんでも言って!!」
できる範囲なら何でもする!、と付け足して私は自分の胸を叩いた。
詩優は車の中で何か考えていたけど…いったい何を考えついたんだろう。
してほしいこと、きっとあるんだよね…?