世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
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お風呂から出たら、そういう雰囲気になるのかと思っていたら。
「ほい」
リビングで詩優から手渡されたのは私の白猫のマグカップ。
今日、詩優からもらったものだ。
マグカップの中には温かい飲み物が入っているのかと思ったが、中に入っていたのは冷たい麦茶。
お風呂上がりだから冷たいも飲み物はありがたい。
冷たい飲み物なのにマグカップ。彼の反対の手には犬のマグカップ。
私は詩優がおそろいのものを大切にしていないのかも、なんて思ってしまったけど…
全然そんなことない。
詩優だって、大切に思ってくれている。
それがすごく嬉しくて私はマグカップを受け取って詩優に笑顔を向けた。
「ありがとう、詩優!!」
「おう」
それから私たちはマグカップを持ってソファに並んで座る。
今度は距離をあけないで、最初から肩が密着するくらいくっついて座った。