世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




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「泣きすぎ」




映画が終わっても涙が止まらない私は、詩優に優しく頭を撫でてもらっているところ。




「だ、だって……最後、すごい感動したから…」




思い出すだけでもまた涙が溢れてくるから、ハンカチで目元を拭う。

せっかく朝早く起きてお化粧したのに、このままじゃすぐに全部落ちてしまう勢いだ。




でも、涙は止められなくて。
どんどんこぼれ落ちる涙。




私が泣く一方で、詩優は全然平気そう。
…私の涙腺が緩いだけなのかもしれないけど……。



早く涙を止めなくちゃ。
もうほとんどの人がシアターを出てしまっている。このままずっとペアシートに座っていたら従業員の人たちにも、詩優にも迷惑がかかってしまう。




「も、もうっ、行こうっ」




泣きながら立ち上がろうとしたら、詩優に手を引かれてペアシートの席へと戻された。

それからすぐに詩優の整った顔が近づいてきて……─────私の唇に柔らかい唇が触れる。



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