世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
“おいで”
ってたまに詩優は言うけど……私は何かの動物だと思われているのだろうか。
そんなこと言われても詩優のところになんて行かないもんね。行ったらまた絶対さっきみたいなことになるし…
「花莉」
「…行かないもん」
ぷいっとそっぽを向いた私。
いつも詩優の思い通りになるわけじゃないもんね。
「花莉、もう何もしねぇから。戻ってこい」
優しい声。
言ったことを本当に守ってくれるかはわからないけど……
「花莉」
何回も名前を呼ばれるから……
だんだん無視できなくなってくる。
今日は勝ちたかったのにな…
私、詩優に弱いのかも……
「花莉。おいで」
私はゆっくり詩優の方へと足を進めて。
膝の上ではなく、隣にちょこんと静かに座った。
「いい子いい子」
頭を撫でられる。
本日2回目。
詩優に頭を撫でられると、なんだか嬉しくて、気持ちいい。
子ども扱いしてるのかもしれないけど……
大人しくしていた。