もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「ご、ごめん急に…押しかけて」
「……ほんと急だね」
「あ、あのね?
私どうしても、ハヅキに、い、言いたいこと…が」
「…言いたいこと?」
どうしよう。
言いたいことはたくさんある。
でも、何から言えばいい?どうやって伝えたらいい?
こんなことなら電車の中でカンペ作ってくればよかったよ…!
何も言わない私に、ハヅキがため息をついた。
いつもみたいな笑顔はない。
「…家、あがれば?」
ぶっきらぼうにそう言って、私を家の中に誘った。