Thidori(そもそも幽霊って成仏するの?)入部編
姫ちゃんの意地悪。わたしはそう思いながら二時間目の授業を受ける。わたしの言葉が効いたのか一時間目とは打って変わって香りさんは静かになっているけれど、香りさんはクラスメート達を一人一人確認するようにクラスメート達の席の前に行ってはクラスメート達の顔を眺める。
何してるのよ、もう大人しくしててよう。クラスメート達に見えるわけでもないけれど、わたしの心は落ち着かない。そんな時だった。教室の後ろ側の入り口がものすごい勢いと音を立てて開けられた。
少しだけ騒がしかったクラスが静まり返った。わたしはびっくりしてひゃぁと思わず声をあげた。
クラスメート達は誰一人音の発する方を見ようとしない、意識的に避けている様子だ。その音に振り返ったのは、わたしと姫ちゃんだけだった。
何してるのよ、もう大人しくしててよう。クラスメート達に見えるわけでもないけれど、わたしの心は落ち着かない。そんな時だった。教室の後ろ側の入り口がものすごい勢いと音を立てて開けられた。
少しだけ騒がしかったクラスが静まり返った。わたしはびっくりしてひゃぁと思わず声をあげた。
クラスメート達は誰一人音の発する方を見ようとしない、意識的に避けている様子だ。その音に振り返ったのは、わたしと姫ちゃんだけだった。