欲望の飴と飴売り少女Ⅱ
「どうしたの?本郷くん」
思ったより傷が多く驚いてしまったのか本郷くんの顔を見る。

「なんで...この子が」
呆然とした様に口を開ける。

「大丈夫か」
亮太が心配し聞くが本郷くんの耳にはその声は届かない。

「なんで、飴を食べたんだよ。くそぉ。あの時もっと止めておくべきだった。」

本郷くんの腰が抜けたかの様に座り込み声を上げる。

「また救えなかった。莉子と約束したのに」

本郷くんが話している事が理解出来ない。隣にいる亮太を見ると何か気にかかることがあるのか私の視線に気づかない。
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