欲望の飴と飴売り少女Ⅱ
「本郷くん、床の上に膝つけると汚れるし立とう?」
私は本郷くんの肩に手を乗せる。睨み付けるかの様な顔をし手を振り払う。

「何が分かるんだよ。春香もどうせすぐに死ぬ」

「春香が死ぬ?」と亮太が繰り返して問う。

「春香はルールを破った。何で飴なんか。くそっ、くそぉ」
声を張り上げ、床を殴る。

「ここ、病院だから静かにしよ?」
私と亮太が本郷くんをなだめる。



ガラッ_扉の開く音がした。私が振り返ると木原さんのお母さんとお父さんがいた。

「大きな声が聞こえたけど何かあったの?」
心配そうな顔で私たちは見ている。
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