欲望の飴と飴売り少女Ⅱ
「亮太ってあんな感じなんだ」
慌てて走っていった亮太を見て裕翔くんは唖然とする。


「いや、めずらしいよ!これはレアだよ」
普段は落ち着いていて中学生とは思えない。お兄ちゃんみたいでいつもお世話してくれる。

「へー、でも塾って勉強がんばってるんだな。俺勉強嫌いだから」


「私も亮太がいなかったら勉強苦手だよ。テスト前になると教えてくれるんだ」


「そうなんだ。昔から面倒見がいいけどもっとしっかりしてる」
裕翔くんは私の知らない過去を思い出して笑った。



どんな過去があったのか、知りたいな。きっと今は裕翔くんの気持ちも安定しないだろうからまた聞こう。

「あ、バス来たよ!」
私はバスを指差す。

私たちはバスに乗った。
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