欲望の飴と飴売り少女Ⅱ
「まだ、折れないかー」
「がっくし」っと肩を下げる。

「結構意地はるね。仕方ないな、特別だよ。この飴をひとつあげる」


頭がぽやぽやと熱く少しぼーとしてる俺の手に包み紙に入ったものを渡した。



「これ…」
いいかけて止まる。木原さんに渡したやつ?さっき本郷がしてた話の飴?それならあの2人に教えないと。



「別に言いたかったら言ってもいいよ?知った人全員消すから。それに他の人が食べたらどうなるか知らないよ、これはりょーたくんにあげたものだから」

ひんやりと冷たい空気が刃物のように流れる。
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