沈黙の歌姫
翌日。
頑張って髪をセットして、いつもより気合を入れてメイクして、
海音のバイク。ではなく、電車で向かったのは水族館。
クリスマスの水族館はさすがに混んでたけど
王道デート!って感じで凄く嬉しかった
『俺、海好きだから来てみたかったんだよね』
【来たことないの?】
『こうゆうとこに連れてってくれるような親じゃなかったし、デートもしたことないからな。
結歌は?』
【お母さんたちと来たのが最後だから…めちゃくちゃ久しぶり!】
『じゃあちょうど良かった。はぐれんなよ』
私の右手をとってそう言った。
海音と手を繋いで水族館をまわるなんて、幸せすぎた。
ジンベイザメを見て、ペンギンに餌をあげて、イルカのショーを見て…
あっという間に時間が過ぎた。
気づけばもうお昼時。
私たちは水族館の中のカフェに入った。