愛が重くて何が悪い!
どうしよう。可愛すぎる。
うちの彼氏最高って、いろんな子に教えてあげたい。
……やっぱ私の中だけに閉じ込めておきたい。


「璃汰、好き」
「うん、俺も」


ああ、ほんと、こんな幸せでいいのかなって思っちゃう。いいんだよね?幸せで。


ゆっくりご飯を済ませると、璃汰はここの料金まで全部払ってくれちゃって、なんかごめんねって思う。
璃汰は誕生日だからいいんだよって笑ってくれちゃって。


至れり尽くせり、お姫様みたい。


お家に帰って、璃汰は嬉しそうに私を押し倒した。


「悠音〜、今日シたい〜」


甘えたようにそう言って。
私はまだ何も言ってないのに、私の手を頭の上で押さえつけて、セーラー服の茶色のリボンを解き始めている。
明日、平日なんだけどなぁ。
でも、いっぱいいろんなことしてもらったし、楽しかったし、幸せもらったから。
私も璃汰に返してあげたいな……って。


「今日だけだからね?」
「んー」


璃汰は満足げに笑うと、チャックを外してから電気を消した。


甘い甘ーい、そういう夜。
甘い囁きと、口付けと、痛みと。
璃汰の温もり。


誰にも邪魔されない、2人だけの夜。
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