触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜






続々と集まりだした野次馬に気付いてびっくりする。
あれ?俺が……こんな人前で奈那にキスしちゃったの!?
ヤバっ……恥ずかし過ぎる……!!




謝り倒す運転手に
「いきなり飛び出したこっちが悪いですけど、ここは公園前なんで常にスピードは落としてください」と伝えた。




ボールを手にしたミクちゃんにも。




「公園から外には出ちゃダメだよ?絶対にお母さんと一緒に居るんだよ?」




「うん…!おにいーたんとやくそくする!」




母親にも頭を下げられた。
「目を離さないでいてあげてください」
本当に、心から。




「血が出てる…」




「えっ…!?」




後ろから奈那にそう言われて見たら腕の外側を擦りむいて出来た傷。
水道で洗い流す。
母親に何度もペコペコ謝られて逆に気まずい。




「大丈夫っす、大したことないので」




名前聞かれたけど「ヒロトだよ」って先にミクちゃんが答えちゃった。
お詫びなんていらないですから。




「またあえる?おにいーたんにまたあいたい!」




「えっと……お兄ちゃんこの辺に住んでないんだ」




「とおい?」




「うん……ちょっとね」




涙いっぱい溜めて今にも泣きそうな顔。
胸の奥がキュン…となる。




「あのね、おてがみかいていい?」




「書いてくれるの?凄く嬉しいな」




すかさず母親が
「無理言ってすみません」と言ってきたけどえっと、紙もペンもないや。
少し困っていたら奈那がメモとペンを渡してくれた。
その場で住所を書いて渡したらめちゃくちゃ喜んでくれて笑顔でバイバイした。




奈那も嬉しそうに笑ってる。
その後ろの方でアイツと友達の姿が目に入り思わず「ゲッ!」と言ってしまった。




いつから居たの!?最初から!?
まだ心配する奈那に何度も大丈夫だと話す。
頭打ってないから。
それなのに泣いちゃうお姫さまは抱きついて離れない。
嬉しいけど、結構見られてるよ…?




ここには俺たちが姉弟だって知る者はあまり居ないから気抜いてるな?
おーい、ここは公園。
子供も居るんだよ…?







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