触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
慌てて席に着く純太たち。
「何で最初で最後なんだよ!」ってほざいてる。
いただきます!と口に入れた瞬間美味ーい!ってもっと味わえ。
がっつくな。
こぼすな。
秒でおかわりすんな。
早弁してる奴らだ。
あまりにもがっつき過ぎてちょっと引いてるぞ。
「俺らも食べよう」と隣に座らせた。
「俺、毎日これでも良い!」
「あ、レシピ教えようか?」
「いや、また来るんで作ってください!」
「バカ、もう呼ばねぇよ!」
焦った……
レシピ送るからって連絡先交換するのかと思った。
全力で阻止するけど、突拍子もないこと突然言い出す奈那に四苦八苦だ。
嗚呼、落ち着かねぇ。
早く食って帰れって思ってたら
隣から手が伸びてきた。
反応して見たら奈那の細い指が俺の唇に触れて優しい笑みを浮かべてる。
自然に出た行動なのだろうか。
「ケチャップついてる……慌てなくてもちゃんとヒロの分まだあるから」
こういうのも天然と言うのかな?
わざとには見えないんだけど、時々ふとした時に…しかも不意打ちにドキッとさせられることがある。
「あ…ありがと」
完全に俺の気持ちがバレてる二人がニヤニヤしてるのは見なくてもわかる。
だから顔上げれねぇ。
「二人もどんどん食べてね?あ、家には連絡した?」
「はい、しました!ごちそうさまです!」
「足りたかな?」
二杯おかわりしてるから充分だろ。
気を利かせたのか、早々と帰り支度をしてくれてる。
玄関まで仕方なく見送るが。
「祐翔も色々とごちそうさま」なんて言いやがって。
「しっかり理性保てよ」って耳元で言うことじゃないだろ。
「また来ます」は実現しねぇから。