触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「耳まで真っ赤だよ〜?予想以上だよ…あ〜可笑しい!私、末永くんのこと絶対に飽きる自信ないんだけど!?」
女子に免疫がないのは事実。
俺の中で絶対的不動なのは奈那で。
その他の女子には目もくれなかったから。
言い寄られることも勿論なかったし、
こんなサシで会話することもなかった。
すでにキャパオーバーなんだが?
よりによってクラス1の美女。
決して関わることもなかったであろう美女。
モテるグループだけが話すことを許される存在の美女なのに。
「決めた!末永くん、私と良い思い出作ろう?楽しい学校生活送ろうよ!」
なに、このリア充宣言。
なに、この学園ドラマ的な展開は!?
頭で理解するのに必死ですぐ反応出来なかったんだけど、気付いたら腕を絡ませて歩いていた。
「ちょ、ちょっと待って…!」
これはさすがについていけない……
え、桜井さん何してるの!?
「あ、ごめん、急ぎすぎた」ってどういう意味!?
赤面しか出来ない俺は何してもカッコつかない。
中身はまだ中学生のままだ。
「嫌いにならないでね?」
国宝級の上目遣いに心臓が高鳴る。
やっぱり、改めてだけどモテるんだろうなって思う。
これでオチない男は居ないんじゃないかって。
その中の一人にこれからなるんだろうか?
大丈夫か?俺。
散々遊ばれてポイ……だよなぁ?
遊ぶ価値すらないかも。
速攻飽きられて音信不通かな。
普通に無視されて、喋りかけんなオーラ出されそう。
「末永くん…?私のこと嫌いになった?」
「えっ!?いや、そんなことないです、絶対ないです!」
「良かった」
可愛らしい笑顔が俺には眩しすぎて不器用に逸らしてしまう。
トボトボ歩く帰り道。
二人の影が長くなる夕暮れ。
慣れない女子の隣は足が地についてないみたいだ。