触りたい、縛りたい、愛したい 〜例え許されない恋だとしても〜
「誓えるよ」
何の躊躇いもなくそう答えた瞬間、
帰って来た奈那とバッチリ目が合った。
ドクン…!と鳴る心臓。
あれ?なに動揺してんだ!?
「あ…」ってお互いが見つめ合ってる。
「うわ、末永先輩じゃないですか!やっぱり会えた!あの、私、末永くんのクラスメイトの桜井ひよりって言います」
あの桜井さんが浮き立つほど奈那は凛としていて聡明だ。
ニッコリ笑うだけで女子でもドキドキするらしい。
「こんにちは、ヒロがお世話になってます」
「やだ、ヒロって呼ばれてんの?」
「う、うん……」
何だよ、このこっ恥ずかしさは。
そういや純太たちの前でしか呼ばれたことなかったんだっけ?
これはクラスの奴らに知れ渡るとヤバいかも。
「何してんの?入らないの?」ってキョトンとしながら奈那は聞いてくる。
えっ!?入るって……
ニヤニヤしながら俺を見てくるってことは完全に冷やかしてるんだな。
「ヒロ、女の子に言わせるの?ここまで来たんならあがってもらいなよ」
「えっ!?」
とっさに桜井さんを見てしまう。
めちゃくちゃ嬉しそうな顔してる…!
マジかよ、家あげるの!?
どうしようかと焦っていたら奈那からデコピンされた。
「まずは時間大丈夫か聞く!」
「わわ、あの……桜井さんの時間が良ければあがってく?」
完全に言わされてる感………
ダメ男でダサ男確定だ。
「嬉しい…!じゃあ少しだけお邪魔します、先輩も急に来ちゃってすみません」
「良いよ〜!私帰って来て良かったね?ヒロそういうとこ気が回んないから〜奥手でごめんね?」
「いえ、お家にあがれたのはラッキーですけどそういう末永くんも可愛いなって思います」