触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜






「ひよりちゃん、神〜!」




「キャー!ひよりちゃんとか嬉し過ぎます!」




俺、居なくて良くね??
家の中でもアウェー感満載。
二人で盛り上がっちゃってるし。
何なら奈那に会いたいがために来た感じすらする。




確かに男女問わず人気だからな。
よく奈那に関する質問もよくされる。
適当に答えてっけど。
つーか俺だけが知ってる奈那のこと漏らすかよ。
勝手に妄想抱いてろ。
知ったこっちゃねぇ。




「ちゃんと帰りは送ってくんだよ?」と桜井さんには聞こえない声で言われた。
わかってるよ。
そういうとこ嫌いになれないんだよな。
しっかりしてて思いやりがある。
普段は天然過ぎるとこあるのにさ。




「ヒロくんの知られざる姿ってありますか?」




「うーんとね………」




勝手に盛り上がんなよ。
しかも奈那につられてヒロくんって。
うわ……絶対明日から俺のことそう呼ぶじゃん。
他の野郎どもに何言われるかわかんねぇ。
とりあえず地獄なことは間違いなし。




結局俺がゲーマーな話になって3人で対戦することになった。
俺の単独勝ちで手加減しろだの大人気ないだの散々喚いてお開きとなった。




「送るよ」の言葉に頬を赤らめるのはこっちも動揺してしまう。
奈那も玄関まで送ってくれて最後は手なんか握り合ってたぞ。
この二人が仲良くなる展開とか想定外にもほどがある。




「楽しかった〜先輩とも話せたしヒロくんのこともたくさん知れたし」




「そのヒロくんって恥ずかしい……」




「え?なんで?親しみわいて好きだな」




「クラスの奴らに何て言われるか……」




「そんなこと気にしてるの!?いいじゃん、私だけヒロくんって呼びたい」




「いや、勘弁して……」




「何よ、先輩は良いわけ!?お姉さんだから!?」









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