触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





「ま、今の私がそういう状態なんだけど…」




「え!?」




「いや、何でもない」




まずはLINEしようと携帯を取り出すと桜井さんの手が止める。




「メールじゃダメ。謝る時は直接会って顔見ながらじゃないと効果ないよ!」




「わ、わかりました!」




というわけで、3年生の校舎にやって参りました。
が、何故か桜井さんもついてきてくれてる。
「え?何で?面白そうじゃん」って結果楽しんでる。
きっかけ作ってくれたから何も言えないけど。




やっぱり緊張するな。
受験モードだから静かだし空気がピリピリしてる。
ぞろぞろ生徒が教室に居るけどもう来てるのかな?
時間的に着いてる頃だと思うんだけど。




クラスの前でキョロキョロしてたら後ろから誰かが声をかけてきた。




「あれー?奈那の……」
「弟くんのヒロ…!!」




これはいつかの奈那と一緒に居たお友達…!




「えっと、確かチカさんとマキさん?」




「うわ、覚えてくれてたんだぁ?この前のお勉強会行けなくてごめんね〜?」




「あ、いえ。こちらこそ無理言っちゃってすみません」




何か奈那抜きで話すとか変に緊張しちゃうな。
しかもニヤニヤされてない?
あ、もしかして俺と桜井さんを見て誤解されてるんじゃ…
慌てて互いに紹介した。




あれ?でも二人が来てるってことは奈那もじゃないの?




「あ、それより奈那大丈夫?熱出てんでしょ?」




「え…!?」




そんなの聞いてない。
携帯を出して見ても新着メールは入ってない。




「休むねってメールあったよ、念の為今日明日のノートは取っておくから心配しないで〜って言っておいた」






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