缶コーヒー
「私あと3ヶ月でさよならしなきゃいけないの、この屋上にも学校にもこの世にもそして、、君にも。」コンクリートでできた床に彼女の目から涙が落ちる。彼女の目から次々とこぼれ落ちコンクリートには大きくシミができている。
僕には理解ができなかった。君のいなくなる世界が。頭がぐるぐるになって何も言葉が出なかった。思わず彼女を抱きしめた。
頭の中で思い出されたのは初めて彼女と出会ったあれは忘れもしない1年前の今日。
3学期の始業式の日のことだ。
担任の高橋先生が普段よりどこか楽しそうにクラスに入ってきた。
「今日はなあ転校生が来ているんだ。」
イケメンくるかなぁ?可愛い子来るとおもう?
この時期に転校生?
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