たとえば、こんな人生も
「…」


……あれ、私いつ布団に入ったんだろう…

横になったままぼんやり部屋の中を眺める

お風呂から上がって、その後の記憶がない


「……なんかすごく気持ちよく眠れた気がする」


……9時半…

枕元の時計に視線を向ける
いつもよりも起床時間は遅め

アラームかけてなかったのもあるけど
かなり熟睡してたみたい

まぁ…学校もバイトも休みだから…


「いっか…」


…。

……?

…………!!


……………良くないっ!!!


がばりと起き上がり
ああ…と両手で顔を覆って盛大に落胆する


「……いつきさんと…
……一緒に朝ごはん作り損ねた…」


今日は朝出勤のいつきさん

この時間、もうとっくに家を出ただろう

きっと私が爆睡してたから、気を遣って
起こさないでいてくれたんだろうけど…


「…『いってらっしゃい』も…言えなかった…」


…最後だったのに

今日の夜には家に帰るのに…

朝ごはんと夜ごはんは
一緒に作って食べようって約束してたのに……
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