元カレと再恋愛ってありですか?
新作のトマトクリームパスタ
「見つかっちゃった」
紗那の小さな声に、奏介はこれが現実であるのだとわかった。

もう、なんでもいい。
別れの理由なんてどうでもいい。
連絡とれなかったことなどどうでもいい。

そんな想いすら感じながら奏介は紗那の体を強く強く抱きしめ続けた。

しばらくして「奏介・・・ごめんね」とつぶやく紗那の言葉も無視して、奏介はただただ抱きしめ続けた。




「会いたかった。」
絞り出した奏介の声が震えていて、紗那はただ抱きしめられるだけにしていた両手を、奏介の背中に回した。
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