元カレと再恋愛ってありですか？

「紗那？」
その声にしゃがんでいた紗那が顔をあげると、そこにはラフな格好をした奏介がいた。
「？」
「誰かと思った」
そう言って笑う奏介。黒のパンツに白のシャツの奏介がやけにまぶしく見える。

紗那はカラーサンプルの本を閉じて立ち上がろうとした。

あれ・・・？

急に立ち上がろうとした紗那は太陽の光にめがくらみ・・・意識を手放した。



「紗那っ！！」
奏介が地面に倒れる紗那のそばに駆け寄り抱き留める。
「紗那！紗那！」
奏介の腕の中でも紗那は意識がない。
「紗那！しっかりしろ！」