元カレと再恋愛ってありですか?
「・・・?」
紗那が目を開けると真っ白な天井が目に入った。
「ばか」
いつもよりも低い声が聞こえて紗那はふと視線を横に移した。
そこには険しい表情の奏介が座っていた。
「・・・?」
「倒れたんだよ。おまえ。」
「・・・」
「どっか痛くないか?まだ眩暈するか?」
「すこし・・・って何時?」
「ん?」
「今、何時?」
紗那がもうろうとする意識のなかで奏介に聞く。

重力が何倍にもなったように感じてベッドに押し付けられているような感覚に目を閉じる。
「7時」
「え?」
奏介の返事に紗那は思わず目を開けた。
「夜の7時半だよ」
「え!?」
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