元カレと再恋愛ってありですか?
もう一度紗那が目を覚ますとすでにあたりは明るかった。

見渡すとそこには奏介はいない。

当然か・・・

少しがっかりする自分の気持ちを勘違いだと言い聞かせて紗那はベッドから体を起こした。
少し前よりは断然体が楽になっている。

そういえば奏介は帰った後玄関のカギを閉めていない。

2重ロックのマンションでもさすがに開けたままは不用心かと、紗那はゆっくりとベッドから足をおろした。

ゆっくりと壁につかまり立ち上がる。
まだ体が鉛のように重い。でも、歩けないほどではないと思った紗那はゆっくりと物につかまりながら玄関に向かった。
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