元カレと再恋愛ってありですか？

「なんっ？」
あまりの衝撃に言葉に詰まる紗那に奏介はあどけない笑顔を見せる。
「俺、やっぱりまだ紗那のこと好きだわ」
「は？」
「好きな奴が具合悪いのに、放っておけないだろ？」
突然の告白・・・。
紗那は開いた口がふさがらない。
「だから紗那の体調が回復するまで居候するわ。」
「は？」
「寝袋も持ってきた」
「・・・寝袋って・・・」
「安心しろ。変な気は一切ないから」
「当然でしょ！」
あまりに衝撃的な奏介の告白と宣言に紗那はしばらくその場から動けなかった。

「体冷やしたらダメだろ。ほら。今飯作るから寝てろ。」
奏介が紗那の肩を抱いて寝室に向かおうとする。

ふと紗那は部屋が少し片付いていることに気が付いた。