上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「羽場ちゃん、なにが困るの?てか、山崎さん、何がこっちに来るんだって?」

突然聞こえた第三者の声に、飛び上がるほど驚いた。

「み、三上さん!?か、完全にプライベートのことなので、聞かないでください」

「そんなふうに言われると、ますます気になるなあ」

三上さんが興味津々という様子で、こちらを窺ってくる。

「三上さん、哲平さん絡みのことなんですよ」

「ちょっと、明日香!なんで話しちゃってるのよ」

「いいじゃないの。減るもんでもあるまいし」

「いいや。私の生きる気力とか、今後のモチベーションとか、そういうものがどんどん減っていくわ!!」

「なにそれ」

呆れた目を向ける明日香。お願いだから、これ以上話さないで欲しいと、懇願の目を向けるも、鼻で笑われてしまった。

「なんか……羽場ちゃんと山崎さんって、本当に仲がいいんだな。こんな羽場ちゃん、初めて見たわ。で、哲平さんがどうしたって?」

「三上さん!!」

「おっと。羽場ちゃんが本気で怒りそうだから、とりあえず撤退するわ。山崎さん、また詳しく教えてねー」

手をひらひらさせながら去っていく三上さん。朝から出会ってしまうぐらいなら、出社時間をずらそうかとまで思ってしまう。

「なんだかんだ言って、しおり、あんた三上さんに気に入られてるのね」

「からかってるだけだよ」

おもわずため息をつきながら、ロッカールームへ向かった。


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