上司の過去と部下の秘密〜隠れ御曹司は本気の恋を逃さない〜
「何言ってるんですか?私の容姿の話はどうでもいいです。それに、黙っていればは失礼ですよ。私はとにかく、定時で上がりたいってだけで、それ以上でもそれ以下でもないんです」

「ああ、羽場ちゃん、あれか。時間はきっちり守りたいっていう、生真面目ゆえのってやつか」

感心したような、それでいて呆れたような、なんとも判別のつけ難い言い方で、三上さんが言う。

「えっ?そういうこと?」

川北さんは、完全に呆れているようだ。
ていうか、まだぎりぎり定時前だ。口だけでなく、手も動かすべきじゃないの?と、心の中で苦言を呈す。

「そうですが、いけませんか?」

「えっと……羽場ちゃん。羽場ちゃんって、日々の生活の中で、楽しいとか嬉しいとか、おもわずはしゃいじゃうこととかってあるの?」

「はっ?どういう質問ですか?私今、若干バカにされてます?」

「いやいやいや。バカになんてしてないよ。で、あるの?」

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